自分の強みを見つけよう~「8つの知能」で未来を切り開く 1760円
有賀三夏(みなつ)
【女子美術大学 美術学科・洋画専攻 卒】
狂志郎&万作の『本トーク』
俺、「図書館」が好きでさ。
趣味でいろんな地域の図書館を見て歩いてるんだけど、
「美術系専門」の図書館って岩手もそうだけど東北にはほとんどないんだよね。
「美術系専門の図書館」ですか?
確かに僕らの身近にはないですよねぇ。
そんで色々調べたら、山形県の東北芸術工科大学があったワケ。
その図書館に行ってみようと思って以前彼らの学園祭に行った時、
ついでに大学の図書館に行ってみたんですよ。
どうでした? 良かったですか?
俺は他の美術大学の図書館の状況を知らないので比較はできないけど、とても良かったですよ。
美大なんで普通に美術の本が沢山あってさ、あっという間に時間が経ってしまったけど楽しかったですよ。
岩手にもあんな美術系の図書館が欲しいよねぇ、マジで(涙)。
山形の人たちがうらやましいですよ。
とりあえず大学に一か月間ぐらい泊まり込んで、あの図書館に通いたいとホント思ったよね(笑)。
なるほど。僕も本好きなんでそれ有りですねぇ(笑)。
で、今回は「美術系の図書館」の話なんですか?
今回は以前、東北芸術工科大学の講師で現在は金沢大学の講師を務めている有賀三夏(ありがみなつ)女史の書いた本、
「自分の強みを見つけよう ~「8つの知能」で未来を切り開く~」って本を取り上げてみたいんだよね。
有賀女史は、女子美術大学で学んだ後、アメリカに留学してハーバード大学の教育学部の研究グループに参加したんだって。
そこで同大学のハワード・ガードナー教授が提唱している「多重知能理論(Multiple Intelligences=MI)」というものを学んで、
そこで得た知見を金沢大学で講義していたんだそうな。
どんな感じの本なんですか?
「心理学系」の本かな?
俺ら一般人の知能を図るのは「IQテスト」があるじゃない?
あの、小学校に入学した時にいっちゃん最初にやったテスト。
ガードナー教授の考えでは「IQってのは、人間の知能を図(はか)る上での『とある一つの見方』にすぎないだろ」ってことらしいんだよね。
彼によれば、もっと多角的にいろんな角度から人間の知能(知性)ってやつを判断することで、人間の知能や感性の可能性がもっと広がるし、
それによってバランスの取れた勉強や脳力開発ができるだろってことを提唱してる考え方みたいなんだよね。
ほほう。確かに「IQテスト」で高評価された人たち全員が知的分野で大成功を収めてるって話は実はあんまり聞いたことないですもんね。
それよりももっといろんな角度から人間の脳力を見ていって、それぞれの長所短所を理解して、
自分に合った脳(能)力で自分に合った生き方をしようよ、みたいな理論なのかな?
その「いろんな角度の知能の見方が八つある」ってことなんじゃないかな。
それを「多重知能理論」と呼んで、俺ら人間の知能を判断していこうということなんじゃないのかな。
その「多重知能理論」系の題材を現在は金沢大学で講義しているのが有賀女史なんですね。
そういう内容をこの本で詳しく説明しているのかな?
なんにせよ、モノの見方や判断の基準ってのは沢山あるんだということを教えている授業というのはいいですよね。
俺、この本をまだ読んでないから詳しい内容は知らないんだけどさ(笑)。
多分そんな感じなんじゃないかな?
日常社会における「アート&サブカルチャーの新しい未来と可能性」を探求している俺らとしては大いに参考にしたい感じだよね。
で、有賀女史のこの講義、女子学生に凄く人氣があるんだってね。
面白そうなんで俺も授業を受けてみたいですよ。
おいらも、受けてみたいですねぇ(笑)。
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ナビゲーター:有賀三夏 (東北芸術工科大学)