「現代アート」の中には「アウトサイダーアート」と言われるジャンルがありますが、
そんな「既存の枠に捉えきれない」=「アウトサイダーな藝術(家)」の中で、
恐らく世界で最も有名なのがアメリカ人の『ヘンリー・ダーガー(Henry Darger)』なのではないでしょうか。
青年期から約60年間以上にもわたって誰にも見られることがなかった小説とイラスト(挿絵)を人知れず古いアパートの一室でたった一人で創作し続け、
生前にそのアートの存在を誰にも知られることなく81歳で孤独のうちに亡くなったという、まさに「孤高のアウトサイダーアーティスト」だった人です。
もっと言うならば彼自身には「自分がアーティスト」であったという自覚すらなかったというから驚きですよね。
ヘンリー・ダーガーの作品はその作品性ゆえにアートとして常に賛否両論の対象ですが、
現在、ニューヨーク近代美術館やパリ市立近代美術館などにも所蔵されており、「現代アート界の巨匠」とまで言われるようになった人物なんですよね。
そんなヘンリー・ダーガーに関する様々な動画を見つけたので、
今回皆さんにご紹介させていただきます。
彼のアート作品(イラストや絵)はある意味とても奇抜で、
「見る人を選ぶ」「好き嫌いがはっきり分かれる作品」だと言われています。
その作品の数々は、彼の生い立ちや自身が歩んできた壮絶な人生から滲み出て来る独特の世界観とある種の「凄み」や「怨念」すら感じられる、
『繊細でシュールでワイルドでポップ、時にグロテスクでありながらRockな、既存の枠に収まりきらない奇妙でユニークな藝術作品』と言えるのかもしれません。
現代アートやポップアートや絵画、アーバン系のユニークなデザインやディープなサブカルチャー系に興味がある方なら、
ダーガーのアート作品及び彼の人生にとても惹かれるものがあるのではないかなとも思いますね。
「アート(藝術)とは何か?」「人生とは何か?」「アーティスト(藝術家)とは一体何なのか?」などなど、
ダーガーの作品や彼の壮絶だった人生が、現代に生きる私たちに様々な「問い」や「ユニークな示唆」を投げかけているような氣がします。
今回のいろんな動画を見てヘンリー・ダーガーや彼の作品に興味を持ったという方は、ご自分でいろいろと調べてみたり、
本屋さんや図書館、美術館に足を運んでみてはいかがでしょうか。
「ユニークなアートの新しい側面」を発見できるかも知れません。
おまけ動画では、海外で制作されたドキュメンタリー映画などを張っておきました。
英語での動画が主ですが、英語が分からなくても、その映像のニュアンスは感じ取れるので興味深く面白いのではないかなと思います。
ぜひ合わせてご覧になってみてください。
それでは、どうぞ!👇👇👇👇
【予告編】 非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎
【芸術界の異端児】ヘンリー・ダーガーの隠れた趣味と悲しき人生
誰にも認知されず80年の人生の全てを小説執筆に費やした引きこもりの芸術家!!!
世界の奇書をゆっくり解説 第5回 「非現実の王国で」
世界一長い物語_その男は60年間、非現実の世界を描き続けた(ヘンリー・ダーガーの人生と作品)
海外の英語での解説動画など👇👇👇👇
【ドキュメンタリー映画:非現実の王国で(英語版)】 The Realms of the Unreal (Jessica Yu) - 2004